2016年リオデジャネイロオリンピックの飛込競技
2016年リオデジャネイロオリンピックの飛込競技(2016ねんリオデジャネイロオリンピックのとびこみきょうぎ)は、2016年8月7日から8月19日までパルケ・アクアティコ・マリア・レンク(ポルトガル語版、英語版)で実施されたオリンピックの飛込競技である。大会の運営は国際水泳連盟(FINA)が行った。
概要
本大会はシンクロ競技8組、個人は最大34名が出場[1]。シンクロ競技の出場枠は2015年世界選手権(カザン)から3組、2016年W杯(リオデジャネイロ)から4組、開催国から1組。個人の出場枠は2015年世界選手権から12名、2016年W杯から最大18名、各大陸予選5名である。出場枠は選手が所属する国に与えられるが、同じ選手が複数の大会で出場枠獲得圏内に入ったとしても1つしか出場枠を獲得できず、その分が次点以降の国に与えられることもない。ただし、シンクロ競技と個人の出場選手の合計が136名に満たない場合は、136名に達するまで、各個人種目の出場人数が均等になるようにしつつ、W杯の成績上位者の所属する国から補充される。1カ国からは男女8名ずつまで出場でき、1つの種目にはシンクロ競技は1組、個人には2名まで出場できる。
日本からは、寺内健(2015年世界選手権9位)と坂井丞(2016年W杯16位[2])が男子3m板飛込に、板橋美波(2016年W杯9位[3])が女子10m高飛込にそれぞれ出場し、板橋が8位入賞の成績を収めた[4]。
ブラジルの法律では一定規模以上のプールにライフセーバーを置くことが定められているため、競技会場にもライフセーバーが待機している[5]。
マリア・レンクセンターの競技用プールの水が藻が発生したように緑色に変色したが、FINAは安全性に問題はないと競技は続行された[6]。運営側は変色はプールに誤った薬剤を投入したことにより引き起こされたと説明した[7]。
競技結果
男子
種目 | 金 | 銀 | 銅 |
---|---|---|---|
3m板飛込 | 曹縁(英語版、中国語版) 中国 (CHN) | ジャック・ロー イギリス (GBR) | パトリック・ハウスディング(英語版) ドイツ (GER) |
10m高飛込 | 陳艾森(英語版、中国語版) 中国 (CHN) | ヘルマン・サンチェス(英語版、スペイン語版) メキシコ (MEX) | デービッド・ボウディア アメリカ合衆国 (USA) |
3mシンクロ板飛込 | イギリス (GBR) クリストファー・ミアーズ ジャック・ロー | アメリカ合衆国 (USA) サム・ドーマン(英語版) マイケル・ヒクソン(英語版) | 中国 (CHN) 曹縁(英語版、中国語版) 秦凱(英語版、中国語版) |
10mシンクロ高飛込 | 中国 (CHN) 陳艾森(英語版、中国語版) 林躍(英語版、中国語版) | アメリカ合衆国 (USA) デービッド・ボウディア スティール・ジョンソン(英語版) | イギリス (GBR) トム・デーリー ダニエル・グッドフェロー(英語版) |
女子
種目 | 金 | 銀 | 銅 |
---|---|---|---|
3m板飛込 | 施廷懋(英語版、中国語版) 中国 (CHN) | 何姿 中国 (CHN) | タニア・カニョット イタリア (ITA) |
10m高飛込 | 任茜(英語版、中国語版) 中国 (CHN) | 司雅傑(英語版、中国語版) 中国 (CHN) | メーガン・ベンフェイト(英語版) カナダ (CAN) |
3mシンクロ板飛込 | 中国 (CHN) 施廷懋(英語版、中国語版) 呉敏霞 | イタリア (ITA) タニア・カニョット フランチェスカ・ダラッペ | オーストラリア (AUS) マディソン・キーニー(英語版) アナベル・スミス(英語版) |
10mシンクロ高飛込 | 中国 (CHN) 陳若琳(英語版、中国語版) 劉蕙瑕(英語版、中国語版) | マレーシア (MAS) チョン・ジュン・フーン(英語版) パンデレラ・リノン(英語版) | カナダ (CAN) メーガン・ベンフェイト(英語版) ロゼリーヌ・フィリオン(英語版) |
国・地域別のメダル獲得数
順 | 国・地域 | 金 | 銀 | 銅 | 計 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 中国 (CHN) | 7 | 2 | 1 | 10 |
2 | イギリス (GBR) | 1 | 1 | 1 | 3 |
3 | アメリカ合衆国 (USA) | 0 | 2 | 1 | 3 |
4 | イタリア (ITA) | 0 | 1 | 1 | 2 |
5 | マレーシア (MAS) | 0 | 1 | 0 | 1 |
メキシコ (MEX) | 0 | 1 | 0 | 1 | |
7 | カナダ (CAN) | 0 | 0 | 2 | 2 |
8 | オーストラリア (AUS) | 0 | 0 | 1 | 1 |
ドイツ (GER) | 0 | 0 | 1 | 1 | |
合計 | 8 | 8 | 8 | 24 |
脚注
- ^ “QUALIFICATION SYSTEM – GAMES OF THE XXXI OLYMPIAD – RIO 2016”. 2020年7月19日閲覧。
- ^ “Results | fina.org - Official FINA website”. www.fina.org. 2020年7月19日閲覧。
- ^ “Results | fina.org - Official FINA website”. www.fina.org. 2020年7月19日閲覧。
- ^ “リオデジャネイロオリンピック2016 水泳・飛込み 8月18日の結果 - JOC”. 日本オリンピック委員会(JOC). 2020年7月19日閲覧。
- ^ 【リオ五輪異聞】コンドーム45万個を配布 選手1人あたり1日3個分に… 英BBCが「変わった仕事」の一つとして紹介 - 産経ニュース
- ^ 【リオ五輪】プールの水が緑に変色 競技は実施-BBC
- ^ D'Angelo, Chris (2016年8月13日). “So, Someone Dumped 160 Liters Of Hydrogen Peroxide In 2 Olympic Pools” (英語). HuffPost. 2020年7月19日閲覧。
外部リンク
- 国際オリンピック委員会 - 2016 飛込公式結果
- リオ五輪・パラリンピック組織委員会公式サイト(英語・ポルトガル語・フランス語)
- 国際水泳連盟(英語)
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