2016年リオデジャネイロオリンピックのフェンシング競技
2016年リオデジャネイロオリンピックのフェンシング競技(2016ねんリオデジャネイロオリンピックのフェンシングきょうぎ)は2016年8月6日から8月14日までアレーナ・カリオカ3(ポルトガル語版、英語版)で開催された。国際フェンシング連盟(FIE)管轄。
実施競技
サーブル、エペ、フルーレの男女団体は種目数の制約から、それぞれ2008年北京オリンピックから今大会までの3大会のうち2大会のみで開催される[1][2]。
なお男子サーブル団体、女子フルーレ団体は2016年にリオデジャネイロで開催される世界選手権を五輪リハーサル大会として実施される。
出場資格
(参照[3])
合計212名の選手が出場する。団体戦は世界ランク上位4カ国と大陸別(アジア&オセアニア、アフリカ、アメリカ、ヨーロッパ)各1カ国の計8カ国(ただし、世界ランク5位~16位にランクインしていない大陸は大陸別の出場権を得られない)から3名ずつの選手が出場する。
団体戦が行われる種目の個人戦には、団体戦の出場選手(計24名)と、団体戦の出場国を除く国の選手を対象として、世界ランクと最終予選を通じて大陸別に選ばれた11名(1カ国からは1名のみ)の計35名が出場する。
個人戦のみが行われる種目(男子サーブル、女子フルーレ)には、1.世界ランク上位14名(1カ国からは2名まで)、2.世界ランクを通じて大陸別に選ばれた8名(1カ国からは1名まで、1と合わせて2名まで)、3.最終予選を通じて大陸別に選ばれた10名(1カ国からは1名のみ、1と2で出場権を得た選手の属する国は対象外)の計32名が出場する。なお、女子フルーレにおいては、上記とは別に主催者推薦として、サウジアラビアの選手が選出され、同国から派遣された4名の女性選手の中の一員となった[4][5]。
なお開催国ブラジルは、上記とは別に男女合わせて8枠の出場枠を持ち、男子エペに3枠、女子エペと女子フルーレに2枠ずつ、女子サーブルに1枠を割り当てた。その結果、自力で獲得した出場枠(男子フルーレ団体・個人、男子サーブルと女子エペ個人1枠ずつ)と合わせて、個人戦の全種目と団体戦3種目の出場権を獲得した。
日本からは、いずれもアジア・オセアニアの選手を対象とした世界ランクまたは最終予選を通じて出場権を獲得した6名の選手が派遣され、見延和靖(男子エペ)が6位入賞、佐藤希望(旧姓:中野)(女子エペ)が8位入賞の成績を収めた。
競技結果
男子
種目 | 金 | 銀 | 銅 |
---|---|---|---|
エペ個人 | 朴相泳(英語版) 韓国 (KOR) | ゲーザ・イムレ(英語版) ハンガリー (HUN) | ゴティエ・グルミエ(英語版) フランス (FRA) |
エペ団体 | フランス (FRA) ゴティエ・グルミエ(英語版) ヤニク・ボレル(英語版) ダニエル・ジェレン(英語版) ジャン=ミシェル・リュセネ(英語版) | イタリア (ITA) エンリーコ・ガロッツォ(英語版) マルコ・フィチェラ(英語版) パオロ・ピッツォ(英語版) アンドレア・サンタレリ(英語版) | ハンガリー (HUN) ガーボル・ボツコー(英語版) ゲーザ・イムレ(英語版) アンドラーシュ・レードリ(英語版) ペーテル・ソムファイ(英語版) |
フルーレ個人 | ダニェーレ・ガロッツォ(英語版) イタリア (ITA) | アレクサンダー・マッシャラス(英語版) アメリカ合衆国 (USA) | ティムル・サフィン(英語版) ロシア (RUS) |
フルーレ団体 | ロシア (RUS) ティムル・サフィン(英語版) アルトゥル・アハマトフジン(英語版) アレクセイ・チェレミシノフ(英語版) | フランス (FRA) ジェレミ・カド(英語版) エンゾ・ルフォル(英語版) エルワン・ル・ペシュー(英語版) ジャン=ポル・トニ・エリセ(英語版) | アメリカ合衆国 (USA) マイルズ・チャムリー=ワトソン(英語版) レース・インボデン(英語版) アレクサンダー・マッシャラス(英語版) ゲレク・メインハート(英語版) |
サーブル個人 | アーロン・シラーギ ハンガリー (HUN) | ダリル・ホーマー(英語版) アメリカ合衆国 (USA) | 金正桓(英語版) 韓国 (KOR) |
女子
種目 | 金 | 銀 | 銅 |
---|---|---|---|
エペ個人 | エメシェ・サース(英語版) ハンガリー (HUN) | ロッセラ・フラミンゴ(英語版) イタリア (ITA) | 孫一文(英語版、中国語版) 中国 (CHN) |
エペ団体 | ルーマニア (ROM) ロレダナ・ディヌ(英語版) シモナ・ゲルマン(英語版) シモナ・ポップ(英語版) アナ・マリア・ポペスク | 中国 (CHN) 郝佳露(英語版、中国語版) 孫一文(英語版、中国語版) 孫玉潔(英語版、中国語版) 許安琪(英語版、中国語版) | ロシア (RUS) オルガ・コチネワ(英語版) ヴィオレッタ・コロボワ(英語版) タチヤナ・ログノワ(英語版) リュボフ・シュトワ(英語版) |
フルーレ個人 | インナ・デリグラゾワ(英語版) ロシア (RUS) | エリザ・ディ・フランチスカ(英語版) イタリア (ITA) | イネス・ブバクリ(英語版) チュニジア (TUN) |
サーブル個人 | ヤナ・エゴリアン(英語版) ロシア (RUS) | ソフィヤ・ヴェリカヤ(英語版) ロシア (RUS) | オルハ・ハルラン(英語版) ウクライナ (UKR) |
サーブル団体 | ロシア (RUS) ソフィヤ・ヴェリカヤ(英語版) ヤナ・エゴリアン(英語版) イェカチェリナ・ジヤチェンコ(英語版) ユリヤ・ガヴリロワ(英語版) | ウクライナ (UKR) オルハ・ハルラン(英語版) オレナ・クラヴァチカ(英語版) アリナ・コマシュチュク(英語版) オレナ・ヴォロニナ(英語版) | アメリカ合衆国 (USA) モニカ・アクサミット(英語版) イブティハジ・ムハンマド(英語版) ダグマラ・ウォズニアック(英語版) マリエル・ザグニス(英語版) |
国・地域別のメダル獲得数
順 | 国・地域 | 金 | 銀 | 銅 | 計 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ロシア (RUS) | 4 | 1 | 2 | 7 |
2 | ハンガリー (HUN) | 2 | 1 | 1 | 4 |
3 | イタリア (ITA) | 1 | 3 | 0 | 4 |
4 | フランス (FRA) | 1 | 1 | 1 | 3 |
5 | 韓国 (KOR) | 1 | 0 | 1 | 2 |
6 | ルーマニア (ROM) | 1 | 0 | 0 | 1 |
7 | アメリカ合衆国 (USA) | 0 | 2 | 2 | 4 |
8 | 中国 (CHN) | 0 | 1 | 1 | 2 |
ウクライナ (UKR) | 0 | 1 | 1 | 2 | |
10 | チュニジア (TUN) | 0 | 0 | 1 | 1 |
合計 | 10 | 10 | 10 | 30 |
脚注
- ^ “Men's sabre and women's foil team events removed from Rio 2016 fencing programme”. www.insidethegames.biz (1385745236). 2020年7月19日閲覧。
- ^ “2 fencing team events slashed for Rio Games” (英語). ESPN.com (2013年11月29日). 2020年7月19日閲覧。
- ^ “Rio 2016 – FIE Fencing Qualification System” (PDF). FIE. http://archive.wikiwix.com/cache/?url=http%3A%2F%2Fcorporate.olympics.com.au%2Ffiles%2Fdmfile%2FRio2016QualificationSystem-Fencing.pdf 2015年4月15日閲覧。
- ^ “Saudi Arabia to send four women to Rio” (英語). Reuters. (2016年7月17日). https://ca.reuters.com/article/idCAKCN0ZX0WP 2020年7月19日閲覧。
- ^ “Saudi Arabia: Women Are 'Changing the Game'” (英語). Human Rights Watch (2016年8月4日). 2020年7月19日閲覧。
外部リンク
- 国際オリンピック委員会 - 2016 フェンシング公式結果
- International Fencing Federation
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